工匠の宮浦です。
今回は、外構工事の門を担当することになりました。
反りやむくりとか、難しいことはいっさい無くて、ただただ正確に作る。
柱に差し金でぐるっと曲尺手をひいてみる、もとの位置に戻らない、新品なのに使えない。
新品でも正確な差し金とは限らないので、3本追加で買ってきました。
墨付けの線は限りなく細く、刃物で線を引くのが一番細いのですが、まだそんな勇気がありません、間違ったらアウトです。
なので0.2のシャープペンで線を引きました。
息を殺してそおっと引いても、ぽきぽき折れました。
CADで線をひいたらいっさいの狂いは無いけれど、実際、木は生き物、乾燥したら小さくなる、仕上げが悪ければ形も変わる、木と木の組み合わせも、木の表面は柔らかいので食い込む。
正確に墨付けしても、あくまでも、それは基準墨。
何重にも重なりあってる分、誤差が誤差を生みます。
不確かな木に対して、限りなく、正確に近づける努力と工夫をするしかありません。
当たり前の事をただ当たり前に、上手くいって当たり前。
やって初めて苦労を知る。
苦労した分、新たなステップに繋がるのだと思います。
古民家再生を行い、私たちらしい暮らしを叶えたい。
他社で診てもらったら「建て替えた方が」と勧められたが、本当にそうなのか?
予算や間取りなど相談したい。