工匠の住友です。
今回は、古民家の改修工事の現場管理を担当させて頂くことになりました。
スケルトン解体(土台、柱、梁、桁等の構造部を残して解体)で施工がスタートし、
調査を進めていく中で、大正4年生まれの建物というのが分かりました。(棟木に上棟時の年月が墨で記載されてました)
近年の住宅ではまず見ない湾曲した丸太小屋梁を使用しており、建てた当時の大工さんの技術が垣間見れた気がしました。
屋根面の防水においても、土居葺きといい木の板を薄くスライス(1~2㎜の厚み)を使用されています。
当時の施工方法(継手等)でも、玄関の上り框(ケヤキ材)をひな留めにしいたり、土台の一部でレールの跡や隣接する柱に鴨居の跡が残っていたので、勝手口があったのかなと木と会話をしているような気にもなり、今までにないような発見が出来ています。
また、構造部材では、主にヒノキ材やマツ材を使用していましたが、4ヶ所ある大黒柱はケヤキ材をしている中で、一部の大黒柱の礎石が、社寺でも見るような形状になっていました。
不陸調整や柱の立ち起こし、柱や梁の入替等があるので、工事中に倒壊が無いように安全に最善を尽くして工事を進められればと、今気を引き締める直しているところです。
まだ、工事は始まったばかりですが、50年・100年とさらに生きられる建物を目指して施工を進められればと思います。
竣工予定の約1年後が楽しみです。
古民家再生を行い、私たちらしい暮らしを叶えたい。
他社で診てもらったら「建て替えた方が」と勧められたが、本当にそうなのか?
予算や間取りなど相談したい。