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工匠大工の小林です。

新築住宅の管理、積算、設計から施工までを担当させて頂いております。
そして今回は、プレカット(工場加工)ではなく大工による墨付け、手刻みになります。

大工は製材所から届いた木材を並べ、どこの場所にどの向きで使うのか決めていきます。
それぞれの材がもつ特性を活かして、適材適所に番付をしていきます。

例えば、
横架材(梁や桁)は木の根元を外に向けて使う。
垂直材(柱など)は木材の根元を下にして使う。
乾燥によって曲がりそうな材料は、乾燥とともに家が内側に締まっていくように使う。
大きく色が違う材料が隣り合わせにならないように木配りする。

このような材の判別や気配りは、機械にはできないことです。
それぞれの材がもつ特性を活かして、より強度を持たせたり、より美しく見せるための気配りは、家が完成してしまうとなかなか確認することはできませんが、とても重要なことになります。

また、同じ日本国内でも北海道や沖縄のように全く風土が違う地域もあります。
今回は千葉県なのでお隣埼玉県の秩父産の木材を使用します。
このような細かい所までも気配りをすることも、メリットの一つになります。

現在、基礎工事も着工し墨付けもいよいよ終盤に差し掛かってます。
まずは、無事に上棟するように細心の注意を払いながら残りの作業も進めて行きたいと思います。