市川市大野にある日蓮宗の禮林寺さんの受付所および寺務所改修工事を設計段階からご相談いただき、施工させていただきました。
今年の梅雨前に着工し、つい先日お引渡ししました。
今回の施工ポイントは…
①古色
自然の多い境内に溶け込むよう、外部の木材に古色しております。
古色の染料は、柿渋をベースに弁柄(べんがら)と松煙(しょうえん)を混合した自然素材。
塗りの回数で濃淡を確認しながら、景観に調和することを心掛けました。
②猪目(いのめ)文様
お寺や神社にある『ハート型💛』
実はハートではなく、『イノシシの目』=『猪目』文様と呼び、意味もあります。
この猪目文様は、古来から魔除けとして使われています。
③提灯掛け
こちらも既製品ではなく、造作しております。
雨除けの庇は緩やかな曲線とし、柱との接合部は金物を使わず、固定しました。
④舞良戸
寺務所出入口の扉には日本家屋に多く使われている『舞良戸』
京都の書院建築でよく用いられる建具です。
その他にも、仕切り板の枠が緩やかな曲線だったり、カウンターの埋木も猪目模様だったり、掲示物が室内から貼替できる仕様など、細かいところにも工夫があります。
今回の工事を通して、ご住職はもちろんのこと、お寺さんに来られる方々に笑顔を届けられたら幸いです。
お寺さんから、毎日「冷たいお茶」と「じゃがりこ」のお気遣いをいただき、本当に有難うございました。
完成後の写真は、社寺建築の施工事例☟をご覧ください♪
http://www.shaji.shimousa-kousyou.com/case_newly/slug-7e8cf05f6468de7fa3c7c5879a262da6
古民家再生を行い、私たちらしい暮らしを叶えたい。
他社で診てもらったら「建て替えた方が」と勧められたが、本当にそうなのか?
予算や間取りなど相談したい。