工匠の宮浦です。
横須賀市のS寺で、本堂の裏に物置を増築する仕事内容です。
当初は物置のイメージが先行して、軽く考えていましたが、社寺建築はいとも簡単にその概念を覆されました。
建て方を進めるうちに建てる順番だったり、表面上に見えない構造など、考えることは多岐にわたり、増築と言えど、いざ何も無いところから形作ろうとした時、初めてその大変さがわかりました。
どんな仕事にも工期があり、のんびり進める訳にもいきません。
その代償は全て自分に返って来ます。
それが身にしみたのは、ラスト1週間、現場に自分ひとりになってからでした。
複数で仕事してる時は倍以上に進んでいましたが、やった分しか進まない、躓いても誰も助けてくれない。
雨が降っても、法事で音を出せずに、やりずらくとも、時間は待ってはくれない。
間に合うのか?という不安がよぎってきました。
残りの日にちと仕事内容、事細かく考えるようになりました。
考える時間、物を片付ける時間、実際にロスはどこにある?
もちろん、クレームで後戻りするような仕事では、早く終わっても、意味がありません。
そんな場面だったからこそ必死に考え続けました。
今回の工事を担当したことで、考える事、やる事は限りなくある。そう思いました。
実際にやってみないと分からない貴重な経験と気付きをいただきました。
そして、協力してくれた仲間に感謝の言葉しかありません。
お寺さんからは、お忙しい時期にも関わらず、休憩時間に欠かさずお茶を出していただき、ありがとうございました。
古民家再生を行い、私たちらしい暮らしを叶えたい。
他社で診てもらったら「建て替えた方が」と勧められたが、本当にそうなのか?
予算や間取りなど相談したい。