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2021/11/16

家づくり学

知れば知るほど奥が深い!巾木選び

知れば知るほど奥が深い!巾木選び

松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当の黒河内です

皆様こんにちは。

文字や言葉にするとあまり聞きなじみがない『巾木』

皆さん巾木と聞いてパッと思い浮かびますか?

普段生活してる中で何気なく目にはしていると思いますが

家づくりをするうえで、巾木にまでこだわって決める方は少ないのではないのでしょうか。

そこで今回は、

皆さんに知っておいてほしい『巾木の役割や種類』などをご紹介いたします。

目次

  • 巾木とは
  • 巾木の役割
  • 巾木の種類(納まり)
  • 巾木の種類(材質)
  • 工匠の巾木
  • まとめ

巾木とは

読み方は『はばき』と読みます。書き方によっては『幅木』と書くこともあります。

床と壁の境目に取り付けて、納まりを綺麗に見せるための部材です。

巾木の役割

家づくりの中でも目立たない存在の巾木ですが、とても大切な役割があります。

・壁を守る

普段の生活の中でも床と壁の境目はダメージ受けやすいです。

掃除をするときに掃除機を壁に当ててしまうことがありませんか?

こんな時に巾木がないと、壁に直接ダメージが来て壁が破損してしまう恐れがあります。

・床材と壁材の隙間を隠す

一般的な建物は壁と床の間に隙間を作ります。

理由は、地震などで床や壁が動いたときに力を逃がすためです。

その隙間を隠す為に巾木が使われています。

巾木の種類(納まり)

・出巾木(ではばき)

壁面に対して巾木が出ている納まりです。壁よりも巾木が出ているため埃が溜まりやすくなるので、掃除が必要になります。材料によって壁面からの出が違ってきます。施工しやすく、費用が抑えられるため多く採用されています。

・同面巾木(どうづらはばき)

壁面に対して巾木を平らに取り付ける納まりです。巾木が壁と同じ面上にあるため、見た目がすっきりします。出巾木に比べ費用と手間がかかります。

・入巾木(いりはばき)

壁面に対して巾木が中に入っている納まりです。壁よりも引っ込んでいるため埃が溜まるなどの心配はありません。壁の中に巾木が収まるので、見た目がすっきりします。同面巾木同様、出巾木に比べ費用と手間がかかります。

巾木の種類(材質)

住宅では木製が一般的ですが、近年さまざまな物が出ています。家のイメージに合わせて素材を選べるようになりました。

・塩化ビニール

ソフト巾木とよばれています。柔らかい素材で、薄くて曲げられることができます。賃貸マンションや店舗などで多く見られます。価格が安く施工しやすい事と種類が多いのが特徴です。厚みはないので埃が溜まる心配はないです。色によっては、年数が経つにつれて継ぎ目が目立ってくることもあるので注意が必要になります。

・MDF(繊維板)

集成材に木目のプリント柄を貼ったものです。無垢の木材に比べ価格が安く、木に見せることが出来るので、住宅の巾木で多く使用されています。

・無垢材

無垢の床材や珪藻土の壁とも相性が良いです。巾木を無垢材にすることで暖かみのあるお部屋に仕上がります。

また傷や汚れが付いてしまった場合、修復が出来るので長く使い続けられます。

工匠の巾木

工匠のオリジナルセミオーダー住宅《結-YUI-》では無垢材の出巾木が標準仕様となっております。

出巾木ですが高さが3㎝と低く、厚みを少なくしています。高さを低くすることで、巾木がお部屋の雰囲気を壊すことはありません。

既製品の巾木とは違った質感と暖かみが感じられ、無垢の床材と同様に巾木に付いた傷や汚れは年月を重ねるごとに味になっていきます。

まとめ

今回は、普段何気なく目にしている『巾木』に注目してみました。

壁や床の素材にこだわる方は多いですが、巾木を気にされる方はなかなかいません。巾木にもこだわることで、部屋の雰囲気や印象が大きく変わります。

『家づくりをとことん楽しみたい!』

そんな方は、ぜひ巾木にも目を向けてください。

家づくりのなかでは小さなところですが、巾木にまでこだわることで部屋により統一感が生まれさらに上質な空間が生まれるのではないのでしょうか

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