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2024/01/09

家づくり学

『FIX窓とは。』メリット・デメリット

『FIX窓とは。』メリット・デメリット

松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
 

皆様こんにちは。

家の中に外の光を入れるためになくてはならないものが窓。

いろいろなデザインや大きさがあり、外からも中からも家全体の印象を大きく変える事になる窓の存在。

今回はたくさんの種類がある窓の中からFIX窓に注目しメリット、デメリットをご紹介します。

家づくりの参考にしていただけたら嬉しいです。


目次

  • FIX窓とは?

  • FIX窓のメリット

   ・落下の恐れがない

   ・防犯性の高さ

   ・気密性に優れる

   ・デザイン性の高さ

  • FIX窓のデメリット  

   ・換気できない

   ・掃除の問題 

   ・プライバシー確保への工夫が必要

   ・直射日光への考え

  • まとめ

FIX窓とは?

FIX(フィックス)窓とは、開閉することができない固定された窓の事です。はめ殺しとも呼びます。主に、採光やデザイン性を重視した窓になります。

FIX窓自体は、一般住宅だけでなく、公共施設や店舗などで多く採用されており、普段から目にする機会はたくさんあると思います。でも、その開閉できない窓を「FIX窓」と呼ぶことは知らないという方も多いのではないでしょうか。


開閉して風を入れましょう!という役割をキッパリとやめたこのFIX窓。では、この窓にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。


開閉できず換気の役割を果たさないのに、多くの建築に採用されているのはなぜなのでしょうか。

FIX窓のメリット

ちょっと素敵なFIX窓のメリットをご紹介します。

落下の恐れがない

FIX窓は開閉しないので、人や物が落下してしまう心配がありません。小さなお子様がいる環境でも、大きな窓で採光を確保しつつ、安全で開放的な空間を作ることができます。掃除中の転落事故もありません。窓際においたものが誤って落ちてしまう事もないので、窓辺にずっと飾っておくこともできます。

防犯性の高さ

開閉式の窓は戸締りが必須です。外出時はもちろんですが、夜の防犯対策のためには戸締り確認を毎日する必要があります。施錠のみならず、窓を全開にしたまま長時間外出してしまったとなると、外からも開いていることが明確でごまかせません。雨もあきらめるしかなくなります。その点、FIX窓は、はめ込まれ固定されていますので、施錠の必要も確認の必要もありません。近年多いゲリラ的豪雨も大丈夫。

窓からの侵入が多いとされる空き巣の心配も軽減されます。鍵がないので割られて鍵をあけられて…。という心配がありませんし、ビズ止めされているFIX窓は、簡単に外されてしまうこともありません。
 

気密性に優れる

開閉する一般的な窓には、サッシとガラスの間にわずかですが隙間があります。FIX窓は開閉の仕組みを持たないので、窓枠にも壁にも隙間がありません。外の景色を楽しめて、明るさも確保できる上に、砂埃や花粉が入ってくることはありません。気密性に優れているので開閉式の窓より冷暖房の効きも良くなります。

デザイン性の高さ

FIX窓はサイズ、形状のバリエーションが豊富です。開閉式の窓のようにガラスをスライドさせたり、フレームごと回転させるといった構造が必要ないので、レバーや鍵、網戸などのパーツがなく、シンプルでスタイリッシュなデザインを実現できます。稼働しない分、フレームなどにかかる負荷の計算がかるくなり、フレームを感じさせない大きな一枚の窓をとりつけることもできます。小さな窓を並べて配置したり、横長、縦長のものや、円形のものなどデザインの自由度が高いのもFIXの魅力です。

FIX窓のデメリット

FIX窓採用前にしっかり検討。デメリットをご紹介します。

換気できない

FIX窓は換気機能を持ちません。開閉しません。冒頭でお伝えしましたが、FIX窓は換気の役割をやめています。なので、湿気を帯びたところでの採用は換気システムに頼らざる得ません。結露も注意が必要になります。

掃除の問題

FIX窓は固定されているだけのつくりなので、開閉のためのパーツがない上、外からの埃を防いでいるので、内側からの掃除は比較的しやすいと思います。でも、外側の掃除は外へ出なければできません。高所の場合は、家の中も外も問わず伸縮する道具などが必要になりますし、それでも届かない場所や広範囲の場合は、業者へ依頼しなければならなくなります。

家の立地環境や風向きなどに考慮しなければならないので、設計士などに相談し設置個所を工夫しましょう。

プライバシー確保への工夫が必要

例えば、大きなFIX窓を家の目立つ場所に設置したいと考えた時、同時に心配しなければいけないのが、プライバシーをどう守るかになります。開放感と明るさに加えて理想通りの意匠性を叶えたとしても、魅力的であればあるほど、外からの視線をどうしても誘い入れてしまう事になります。

ガラスの種類を選んだり、外からの視線を上手くかわせる角度と大きさに設定するなど、事前の計算が必要です。

直射日光への考え

高い位置に大きなFIX窓をつなげるように壁いっぱいに配置したり、天井を切り抜くように取り付けると、とっても素敵です。でも、とめどなく入ってくる日差しへの対応が必要です。熱くなりすぎても防ぐことが出来なければ、どんなにかっこよくても、快適な家とはいえません。FIX窓にもロールカーテンや、ブラインドをつけるかどうか考えておきましょう。季節ごとに日差しの角度や日照時間が変わるので、コントロールできるよう前もって設計士などに相談し、プロのアドバイスを聞きながら検討していくことをお勧めします。

まとめ

公共施設や店舗など多くの場所でFIXが用いられているのは、デザイン性、開放感、明るさの他に、外から中の様子がわかることで、入りやすい雰囲気を出す、という狙いもあるようです。開閉式の窓より、大きくできて安全で防犯に優れる。壁よりも開放感があり、外からの安心感も得らるというわけですね。店舗や施設は建物全体が空調されていますから、窓からの換気を気にしなくても大丈夫。開かない方がよいという使いかたもありますから、店舗、博物館や美術館、デパートやロビーなどには、FIX窓の魅力が最大限に活かせる箇所がたくさんあります。

FIX窓の高いデザイン性と用途が合致すれば一般住宅でも、旅館やホテル、カフェのような魅力的な空間を演出することができます。一方で、住宅には、壁のままにすべき場所、開閉式の窓からしっかり外気を入れて換気すべき場所もあります。常に多方面から色々なことを考えながら家づくりに臨みます。

特に窓は家にとって外観、機能面で多くの影響をもたらすものです。FIX窓へのイメージが沸いてきたら、ぜひ携わる設計士などに相談してみてください。家本来の性能を落とすことがないよう考え、理想が叶うようにアドバイスしてくれるはずです。


 


工匠は、千葉県松戸市・市川市を中心に自然素材を活かした注文住宅・古民家再生を手掛けています。
いつまでも丈夫で美しく、愛され続ける住宅をご提供いたします。
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