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2023/06/19

社内レポート

伝統的な大工の技術『木造注文住宅の追掛け大栓継ぎ』

伝統的な大工の技術『木造注文住宅の追掛け大栓継ぎ』

松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当の黒河内です。

皆様こんにちは。
今回は加工場の様子をご紹介します。
最近工匠の加工場では、様々な現場の作業が同時に行われていて、大工さんが日々忙しく作業をしている音が加工場に響いています。


まず第一加工場は、寺院の山門新築工事やお寺の客殿新築工事などの社寺建築の木材の加工作業をしています。
そして第二加工場は、木造注文住宅の新築工事の木材の加工作業をしています。

棟梁による墨付けを終えた木材が大工の手により次々と刻まれていきます。
こちらは、近年の木造注文住宅の継手では、近年あまり見かけない『追掛け大栓継ぎ』の加工をしている様子です。

継手とは


継手は、日本の伝統的な木造建築の技法で、木材をつなぐ方法の一つです。木材の長さを増すために木材と木材をつなぎ合わせることを『継手』といいます。

追掛け大栓継ぎとは

追掛け大栓継ぎは、継手の一つです。

様々ある継手の中でも、最も強度が高く複雑な継手と言われています。

木造住宅の土台や桁の継手として古くから用いられています。
大工の技術と知識が必要な為、近年の木造注文住宅で多く使用されている『プレカット』では、出来ない継手となっています。

プレカットと手刻み

最近の新築注文住宅では、工場の機械で木材を加工する『プレカット』の木材を

使用する住宅が多くなっています。
その理由は、伝統建築の技術や知識のある大工の減少、工期の短縮、コスト面など様々あります。
大工が墨付け行い、木材を加工する『手刻み』の木材を使用した住宅はあまり見なくなりました。

今、木材を手刻みで加工して木造の住宅や建築物を建てられる会社や大工が減ってきています。

工匠は神社、仏閣などの社寺建築の新築・改修を多く扱う工務店として、
時代がどんなに変わっても大工の伝統技術と知識を守り、後世に伝える役割があると考えています。

新築で建てられる木造住宅も、社寺建築と同様に強く、美しい建築物となるように
大工の建てる家の魅力を皆様に発信し続けてまいります。


 

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