松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
皆様こんにちは。
松戸市、市川市で古民家再生を手掛ける工匠は、昔のよきモノを今に取り入れるちょっと素敵なご提案をいたします。その一つが、囲炉裏です。い・ろ・り♪っていう響きもどことなく良いですよね。今回は現代に再現させても素敵な囲炉裏の魅力5選を紹介しようと思います。
古民家再生や日本家屋の建築、和モダンをイメージしたお家を考えの方は、囲炉裏のある暮らしも考えてみてはいかがでしょうか。
目次
●囲炉裏とは
●囲炉裏の魅力5選!!
1、人々が集う
2、料理が美味しくなる
3、癒し効果
4、省エネ
5、インテリア性
●注意点
●まとめ
ご存じの通り囲炉裏とは、床の一部を四角く切り抜いて灰を敷き、薪や炭などを燃やす場所です。さかのぼれば、竪穴式住居の頃より日本の家に作られてきた大切な住宅設備です。囲炉裏は生活に欠すことのできない多くの役割を担っており、なくてはならないものでした。囲炉裏の火で料理をし、暖をとりました。そして一年中火を絶やさないことで家を湿気や虫から守ったり、貴重な火種となっていたのです。現代の住宅におけるスタンダードではありませんが、目的や姿を変えながら取り入れられ、その素晴らしい魅力が見直され始めています。
現代に再現させる囲炉裏の最大の魅力は、人が集うということではないでしょうか。火があると人は自然とそれを囲むように集まります。そして、会話をしコミュニケーションをとります。例えばそこで食事をして、食べ終わったとしても、囲炉裏の側では滞在時間が少し長くなるような気がしませんか?ただ料理が並んだ食卓を囲むのとは違って、食べるという目的が終了しても、不規則に変化する優しい囲炉裏の炭火は人の目のやり場を創り、惹きつけ、手持無沙汰にさせないからだと思います。会話が途切れても、中心の囲炉裏はそれを不自然にさせない力があり、いる人を安心の中に引き込んでくれます。家族も、友人も、近所の人たちも、火のそばになんとなく集い、何も用事が無い不安をなくして、他愛もない会話を始めるのです。そして、そこに人がいて何か話したという温かな記憶を残します。
囲炉裏の炭に遠赤外線でじっくりと作った料理は、とても美味しくなります。じっくり仕上がっていくから、また人が留まり、時間がかかっても見つめるものがあればそこに居られる。美味しいものをみんなで食べて楽しい。それがまたいい記憶になるのです。煮物、鍋、焼き物、干し物、そして、鉄器でゆっくり温めたお湯で入れるコーヒーや熱燗も粋です。なんでも美味しくする囲炉裏の火。時間とちょっとした手間をかけることは、忙しい毎日の中で贅沢なことです。そして、とても豊かなことです。
先に述べた、1、2、にも共通しますが、なにより囲炉裏には癒しの効果があります。炎のもつ温かさと、「ゆらぎ」というリラックス効果で穏やかな会話に集中でき楽しむことができます。それは、癒しを求める大人に限った事ではありません。子供たちにとっても、長く会話を楽しむことは大切だと思います。子供同士の勢いとかノリだけの会話も有だとは思うのですが、やっぱり大人とちゃんと会話することは大事だと思います。大人の質問に答える形になるのかもしれませんが、言ってる事を理解してちゃんと返すことができるか。理解とコミュニケーション能力です。子供たちが癒しの中で自然とそれらを育む事が出来たら本当に素晴らしいことだと思いませんか?
それだけではありません。「ゆらぎ」という癒しの前で実は、他人など必要ありません。一人でもいいのです。囲炉裏のまえでゆっくりとゆっくりと一人でたっぷりと時を過ごせたら、最高です。
電気を必要としない暖房効果はとても省エネです。かつては大切な火種であり、家を湿気から防ぐ目的もあった囲炉裏の火は一年中絶やすことはありませんでした。現代に取り入れる場合は、この役割を半分降りて団らん目的に大きくシフトしていきます。火を絶やさないということは無くなりますが、それでも空調設備とハイブリッドに活用していく事で省エネ効果は期待できます。同じように省エネが期待されるものに薪ストーブや暖炉がありますがこれらは大きな工事が必要となります。その点、囲炉裏はシンブルなだけにDIYも可能で、テーブルなどに組み込むスタイルも多いので、後からでも気軽に取り入れることができます。
※ただし、扱うものは火です。DIYの際は注意が必要です。
現代の囲炉裏は、和モダン建築にも純和風建築にもよく映えるハイレベルなインテリア性を持っています。灯りの役割もしていた昔の地味で暗いイメージのものではありません。日本文化をとにかく渋くかっこよく演出します。リビングに、茶室に、庭の見える和室に、そして土間の真ん中に据えるのもかっこいい。靴のままちょっと集まる雰囲気いいですよね。稼働式タイプのものには取り付けませんが、鍋を吊るすため天井から延びる自在鉤(あの魚の木彫りが付いているやつ)も実はかっこいいデザインがたくさんあります。囲炉裏には、こだわりたくなるポイントがいっぱいです。
囲炉裏は、屋内で火を扱うことになります。そして煙突のない囲炉裏です。隙間が多く、かやぶき屋根だった昔の家は自然と屋内が換気され続けていました。そんな環境下の中で使われてきたものです。現代の気密性の高い住宅で囲炉裏を取り入れるには、それなりの注意が必要です。冬の使用頻度が多くなる事を考えれば、窓を開けて換気することよりも換気設備を整えておく方が現実的です。窓を開ければ風で火の粉が飛んだり、火が大きくなるなどの危険性もあります。また、一酸化炭素を検知する警報機などを準備しておくことをお薦めします。
当然ですが、火事にも細心の注意をはらってください。火の始末と炭の処理です。それは今に限った事ではありません。自在鉤に取り付けられた木が魚の形なのは、魚が水に通ずるものだからと言われています。火事にならないように気を付けることは昔も今も同じです。
その他にも本格的な囲炉裏を設ける場合は内装制限があります。DIYでもと述べましたが、作り付けの囲炉裏の場合は、設計段階で相談しながら実現するようにしてください。置くタイプやテーブルに組み込み移動できるタイプのものは制限対象から外れる場合もありますが、火を扱うことに変わりはないので十分に注意するようにしてください。
昔は、日々の生活に欠かすことのできなかった囲炉裏。湿気や虫から家を守り、灯りとなっていました。そして暖をとり、食事を作り食べる中心的な場所でした。
今は、人々が集う団らんという場所を創り出すことに大きな魅力をもって生まれ変わり取り入れられています。そして囲炉裏の高い意匠性と癒しの力は、ちょっと心躍る憧れのものになって日本人の心に居座ります。古民家が再生された旅館や和モダンな演出の中で囲炉裏が大きな魅力として紹介されているのはそのせいだと思います。
家にあったらどうだろう・・・というちょっと素敵な提案を工匠でもさせていただけるかもしれません。イメージ、ご要望、こだわりなど御座いましたら、ぜひお聞かせください。
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